1960 Alice Caviness
ブルー&ホワイトイヤリング

detail: Alice Cavinessブルー&ホワイトイヤリング

1960年代製。
アリスカヴィネスは、第二次世界大戦後、
アメリカのニューヨークで自身のブランドをスタートさせる。
元モデルだったアリスは、そのセンスをジュエリーの世界で発揮する。

彼女自身が厳選したハイクオリティの素材を使い、
独特の色使いのカメオ、フルーツ、動物などをモチーフに
ジュエリーを製作し、一気に評判となる。

彼女のこだわりは、ブランディングにも及んだ。
彼女が認めた、クオリティの高いお店でしか販売をさせなかったのです。

1950年代には、ミリアムハスケルの元で働いていたMILLIE PETRONZIOをデザイナーに迎え、
ベストコンビとなり、2人で共同でデザインを1982年までしていく。

彼女が亡くなるその時までブランドは継続し、彼女もジュエリーを製作し続けた。
彼女の死後、2000年までブランドは継続し、製作をストップした。
高いクオリティで製作された彼女のジュエリーは、数多く製作されておらず、
入手が困難なデザイナージュエリーの一つとして有名です。

こちらは、様々な形のパーツをコンビネーションさせた彼女らしい作品。
ブルーのガラスパーツは手作業で制作されており、一つ一つ形状が違います。
その形状の違いを生かし、イヤリングは左右でパーツの配置が全く同じではありません。
この時代、こちらのイヤリングのように、
ラインストーンや様々なガラスパーツを組み合わせたジュエリーが他のデザイナーブランドでも、
発表されていましたが、
左右でパーツの配置をデザインで変えることは珍しいことです。
言葉で表現することは難しいですが、
彼女の作品には、オリジナリティと作品への強い誇りがあります。
あえて、パーツの配置を変えるという遊び心も、彼女独自の世界観です。

真っ白のパーツと、白さを引き立てるブルーのパーツのコントラストがとても美しい作品です。

No E158
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