detail: fiveピンネックレス

1940年代製。
フランスor チェコ製。

1800年代までは、
ジュエリーは高価な贅沢品であり、
貴族や王族など限られた人々しかジュエリーを身に着けることができませんでしたが、
第二次世界大戦後、
暗く重い雰囲気を壊すように、
人々のファッションへの要求が高まり、ジュエリー人気が高まったこと、
そして…より多くの人々がジュエリーを身につけるようになり、
ジュエリーの制作数が増えていきました。

それぞれの時代に名品があり、
時代にマッチしたジュエリーが制作され、
時代と共に生まれた新素材がジュエリーに取り入れられていきます。

一概に、1800年代のジュエリーだから良いとか、
1980年代だから良くないと言えないところが、
アンティークやヴィンテージジュエリーの興味深い点です。

しかし、より手作業の工程が多く、
美しいジュエリーが多いのは1950年代までと言えます。

こちらのネックレスは、1940年代のもの。
チェーンも手作業で制作されたデリケートでありながらも、
強さも感じます。
この時代のチェーンは、本当に美しいものが多いのです。
その後の時代では、ここまで手の込んだものは極端に少なくなります。

5つのピンクのストーンですが、真ん中の枠のみ楕円になっています。
職人の大人の遊び心を感じます。
ストーンの周りの装飾も複雑に、いくつものパーツが組み込まれ、
40年代らしいジュエリーです。