1800後
キリストブローチ

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detail: キリストブローチ

1800年代後半。
ヨーロッパのアンティークジュエリーには、
キリストがデザインされたものがあります。
宗教と生活が密接に関連しており、
ジュエリーとして、常に身につけるということが文化の一つでもありました。

現在ではジュエリーデザインとして取り入れられている十字架(クロス)も、
元々は同じ背景があります。

不思議ですが、買い付けをしていて度々このような背景のジュエリーに出会い、
その美しさに一瞬で魅了されます。
キリスト部分は、手書きで描かれており、
手仕事の技術の高さ、素晴らしさは感動的です。

また、枠は私が個人的にも大好きなカットスティールです。
カットスティールとは、その名の通り鉄をカットしたもの。
18世紀中期からイギリスで製作されたのがはじまりで、ダイヤモンドの代用品として生まれました。

職人による手作業で鉄をビーズ大に小さくカットし、研磨して作られていたため、
鉄とは思えないほどにキラキラ輝いています。
19世紀後半には製作がストップしていまい、アンティークの世界では高く評価されているものの一つ。
その価値は、天然石であるガーネットやシードパールを凌ぐほど。
どちらかというと、バイヤーやディーラーといったプロに人気が高い。

手書きによるキリスト、そしてカットスティールによる装飾は、
ヨーロッパアンティークを象徴しています。

このブローチを気に入って下さるお客様はいらっしゃるだろうか…?と悩みましたが、
完全に心を奪われ、その気持ちに従うことにしました。

ご購入前にこちらをご覧ください。
No B332
Size 5.5cm
Price
95,000円(税込104,500円)