1800後
フレンチジェットフラワーピアス

detail:フレンチジェットフラワーピアス

1800年代中期。
イギリスで黒いジュエリーに使われていた素材はジェットと呼ばれる天然資源でした。
しかし、フランスではジェットが産出されず、当時も今もジェットは高級素材。
それでも、どうしても黒いジュエリーを身に付けたいと思ったフランス人は、
ガラスでジェットを再現しました。
当時、黒いガラスを作ることは大変高い技術を必要としましたが…
職人の努力によって、黒いガラスによりフランス版ジェットが生まれました。

1861年、ヴィクトリア女王の最愛の夫である、アルバート公が急死します。
深い悲しみにくれたヴィクトリア女王は表舞台から姿を消し、約25年にわたって喪に服しました。
その間、ヴィクトリア女王は、黒い服に、黒いジュエリーしか身につけなかったと言われています。
この時代のファッションリーダーでもあったヴィクトリア女王が喪に服したことにより、
黒いジュエリーがイギリスだけでなく、ヨーロッパで大流行しました。

このことをきっかけにさらに、フレンチジェットは主流となるのです。

こうしたバックグラウンドを持つのが、この黒いガラスのジュエリー。
フランス人のジェットを再現したいという思いと、職人の努力の結晶なのです。
フランス製のジェットを模したジュエリーは希少価値も高く、美術館に貯蔵されているものも多数あります。

こちらは愛らしいフラワーモチーフのピアス。
サイスが小さく、上品な印象です。
黒いジュエリーの起源とも言える、ストーリーを持つアンティークジュエリーです。

ご購入前にこちらをご覧ください。
No E325
Size 1.6cm
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