1950 Christian Dior
ブラウンイヤリング

detail: Christian Diorブラウンイヤリング

1950年代。
1905年フランス生まれのディオール。
あまり知られていませんが、彼は元々デザイナーだったわけではありません。
デザイナーになる以前はシュールレアリスムに魅せられ、アートディーラーとして画廊を経営していました。
何不自由なく生まれ育ったディオールの運命が変わったのは、
1929年に起こった世界恐慌。

画廊の経営が上手くいかなくなり、
その後、第二次世界大戦後、40歳を過ぎた頃にパリコレクションでデビュー。
デビューと同時に時代の寵児となり、世界中にディオールの名前は知れ渡る。
53歳で亡くなったディオールがファッション業界で活躍したのは、
わずか10年ほどのことでこの10年が彼の名を永遠にしました。

ファッションにおいて才能を発揮したディオールですが、
ジュエリーもとても評価されています。

高品質なクリスタルガラスを使い、歴史的デザインをリスペクトしながらも、
アバンギャルドなデザインを作り上げていく。

こちらのイヤリングは、Mitchell Maerによる作品です。
1930年代にイギリス、ロンドンに移住した彼は、
コスチュームジュエリーの会社を立ち上げます。
彼の才能を評価したディオールが、ディオールのためのスペシャルコレクションとして、
彼にジュエリー制作を依頼します。
1952年からたった4年間の期間でしたが、
Mitchell Maerによるディオールコレクションは、
ジュエリー文献に掲載されているジュエリーも多数あり、
ディオールのジュエリー史上、最も素晴らしいと評価されています。


私も、彼のデザインしたブローチをずっと探していて、
見つけた時は、本当に感動し、一生手放さないと決めたジュエリーになりました。

こちらのイヤリングは、
一見シンプルなデザインですが、ストーンを留める爪のデザイン、ストーンの大きさ、バランス、
全てにおいて、完璧なバランスの美しきジュエリーです。

ジュエリーデザイナーにおいて、バランス感覚というものは最も大切なスキルである、感覚なのではないかと、
彼の作品に触れていると感じます。


ご購入前にこちらをご覧ください。
No E
Size 3.7cm
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