1960
ブラックガラスフラワーイヤリング

detail: ブラックガラスフラワーイヤリング

1960年代
イギリスで黒いジュエリーに使われていた素材はジェットと呼ばれる天然資源でした。
しかし、フランスではジェットが産出されず、当時も今もジェットは高級素材。
それでも、どうしても黒いジュエリーを身に付けたいと思ったフランス人は、
ガラスでジェットを再現しました。
当時、黒いガラスを作ることは大変高い技術を必要としましたが…職人の努力によって、
黒いガラスによりフランス版ジェットが生まれました。

1861年、ヴィクトリア女王の最愛の夫である、アルバート公が急死します。
深い悲しみにくれたヴィクトリア女王は表舞台から姿を消し、約25年にわたって喪に服しました。
その間、ヴィクトリア女王は、黒い服に、
黒いジュエリーしか身につけなかったと言われています。
この時代のファッションリーダーでもあったヴィクトリア女王が喪に服したことにより、
黒いジュエリーがイギリスだけでなく、ヨーロッパで大流行しました。
このことをきっかけにさらに、フレンチジェットは主流となるのです。

こうしたバックグラウンドを持つのが、この黒いガラスのイヤリング。
こちらは、1800年からの流れを受けつつ、よりカジュアルになった時代のものです。

ダイヤの形にカットされたガラスを使用しているので、
ブラックですが、輝きが美しく、華やかさもあります。
留め具はハートにくり抜かれており、細部に至るまでキュートです。

ご購入前にこちらをご覧ください。
No E49
Size 直径2.4cm