1950 Trifari
ホワイトツリーイヤリング

detail: Trifari ホワイトツリーイヤリング

1950年代
コスチュームジュエリーのブランドとして、最も大きな成功を収めたのがトリファリ。
金工細工の家系に生まれたスターヴォ・トリファリが、
1904年にイタリアのナポリからニューヨークに移民として渡り、
ジュエリービジネスを展開し始めたのがトリファリのはじまり。

スターヴォ・トリファリの巧みなデザインをベースに、
1910~20年代にかけて、トリファリ社に営業、経営のスペシャリストが加わったことにより、
一気に会社は大きくなっていく。
1930年代には、ブロードウェイのミュージカルでトリファリのジュエリーが使われるようになり、
ハリウッドスターにも愛用される。

また、トリファリの転機と言われるのが、
カルティエやヴァンクリーフ&アーペルのデザイナーだったアルフレッド・フィリップが
トリファリ社のデザイナーになったこと。

ハイジュエリーのデザイナーだったアルフレッドの加入により、
イマジネーション溢れるデザインに、
コスチュームジュエリーはハイジュエリーにも劣らない!という価値観を定着させるため、
高い技術によるストーンセッティングのコスチュームジュエリーを制作し、トリファリ社の代名詞となる。
フィリップの指揮下で制作されたジュエリーは、現在、高いレア度を誇っています。

1968年に引退するまで、フィリップの功績は計り知れません。
経営戦略にも長けたトリファリ社は価格帯を広く設定し、大規模な広告で知名度を上げ、
1953年には大統領夫人がトリファリのジュエリーをオーダーするまでになる。

トリファリ がジュエリーデザインとして愛した植物をモチーフに、
流線型のゴールドモチーフがモダンに重なった、美しいイヤリング。
50年以上前にデザインされたとは思えないほどに、色褪せることのないデザインです。

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No E610
Size 3×2.2cm
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