detail: ブラックメタル、マーカサイトブレスレット

黒いメタル部分が1870年代、ヴィクトリアン時代のもの。
マーカサイトが埋め込まれたシルバー製のパーツ部分が1930年代、アールデコ期もの。

美しいジュエリーの宝庫であるヴィクトリアン時代と、アールデコ期のパーツがミックスされた奇跡的なブレスレット。
以前に買い付けしたパールチョーカーにも、このようなタイプのものがありました。

1930年代にデザイナー？職人？もしくはとあるご夫人？によって、ヴィクトリアン時代のパーツを使ってリメイクされたブレスレット。
約100年も前にリメイクされたジュエリーが今もなお、その美しさを保ち続けていることに感動します。


1861年、ヴィクトリア女王の最愛の夫である、アルバート公が急死します。
深い悲しみにくれたヴィクトリア女王は表舞台から姿を消し、約２５年にわたって喪に服しました。
その間、ヴィクトリア女王は、黒い服に、黒いジュエリーしか身につけなかったと言われています。
この時代のファッションリーダーでもあったヴィクトリア女王が喪に服したことにより、黒いジュエリーがイギリスだけでなく、ヨーロッパで大流行しました。

こちらのブレスレットのベースとなっている黒いパーツ部分も、黒いジュエリーの流行によって生まれたシリーズです。

留め金部分のマーカサイトは、18世紀中期、ダイヤモンドの代用品として生まれたもの。
当時も高価だったダイヤモンドの盗難よけ用のコピーとして多様され、18世紀当時は輝きもあまりなかったのですが、時代と共に研磨の技術が進化し、より輝きの美しいマーカサイトが作られるようになりました。

ヴィクトリアン時代になるとマーカサイトは大流行し、1900年代になっても人気は衰えませんでした。
アールデコ期にはジュエリーだけでなく、バッグのパーツ等にも使われるようになりました。

こちらのブレスレットの留め金部分はアールデコスタイルのデザインとなっています。

18000円→10000円

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