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detail: ゴールド×シトリン バードブローチ

1880年代製。
ゴールド(9金)、シトリン製。
ヴィクトリアン時代のアンティークブローチ。

この時代、王族だけでなく裕福な貴族階級が一気に増えます。
そして、ヴィクトリアン女王の即位によって繁栄した富は、ゴールドに代表されるジュエリーの欲求へとつながっていきます。

耐久性が高く加工がしやすいことから、ゴールドは古代より重宝されてきましたが、産出量が極端に少なく希少性が高かったのです。
ヴィクトリアン時代にゴールドラッシュが始まったこともあり、ゴールドをベースにシルバーや銅を混ぜ、ジュエリーによって様々な色で表現しました。


聖霊の象徴である鳩、巣作りをすることから幸せな家庭のシンボルとされた燕など…自然を、鳥をモチーフとしたジュエリーはヴィクトリアン以前から作られてきました。

こちらのジュエリーに私が一目惚れをしてしまった理由は、鳥の足をモチーフとしていること。
百数十年前に作られたとは思えない、アバンギャルドでモダンなデザイン。

一体…どんな職人がこのブローチを作ったのだろう…？？
そのストーリーを想像せずにはいられません…。
ヴィクトリアンジュエリーのデザインとして、とてもとても珍しいものです。

裏側に至るまでの完璧な細工は、職人の技術の高さとこだわりを感じます。
シックなカラーの２粒のシトリンを使ったことも、またこのジュエリーに輝きを与えています。

美しく、素晴らしいジュエリーです。