1950 Louis Rousselet
パールイヤリング

detail: Louis Rousselet (ルイ•ロスレー)パールイヤリング

1950年代製。
ルイ•ロスレーは、1892年パリ生まれ。
幼い頃よりガラス工房へ奉公に出され、ガラス製作の技術を磨いた。

1919年には、パリに自身の工房を開き、オーナーとなる。
1920〜30年代、歌手のジョセフィン•ベーカーをはじめ、
ムーランルージュのスターたちが彼のジュエリーの虜になったことで知られている。

また、その確かな高い技術から、シャネル、バルマン、スキャパレリからジュエリー製作の注文を受けていた。
作品が世界中の美術館に貯蔵されている、ガラス作家ルネ•ラリックも彼と共作していた。

フランスのみならず、世界で高い評価を受けており、当時から彼の作品は多くの国に輸出されていました。
彼の右腕となっていた娘、Deniseが1965年にチーフデザイナーとなり、その後1975年に工房を閉めました。


こちらのイヤリングは、ロスレーが作品に多用したパール(フェイク)をとてもシンプルに
デザインに取り入れた作品です。

ロスレーといえば、淡く愛らしい色合いガラスを用いた作品を多く制作しましたが、
パール使いの美しさもとても有名です。

シンプルなイヤリングでさえ、彼の作品特有の女性らしさ、エレガントさ、そして繊細さ…
見る者を惹き付けてやまない世界が詰まっています。

柔らかく、優しく、美しい形状とパールの質感は、
この時代に多く制作された他のパールジュエリーとは、
全く違った彼にしか構築できない世界観があります。

ジュエリー文献にも掲載されているロスレーの作品は、買い付け時にもあまり出会うことがなく、
出会う度に感動に包まれます。
一度に数百、何千ものジュエリーを見るのですが、不思議と彼の作品は目に留まるのです。
彼の作品は、アート作品と私は捉えています。
No E156
Size 直径1.5cm
購入数
Soldout