1800年代
パール&シルバーブローチ

detail:アンティークのパール&シルバーブローチ。1800年代、ヴィクトリアン時代のものと思われます。

STERLINGという刻印があります。STERLING SILVERとは、銀の含有率92.5%、割り金(製品強度を上げるための金属)7.5%の銀合金のこと。
12世紀頃、東ドイツがイギリスで銀貨鋳造を教えて以後、この品位をスターリングと呼ぶようになり、1300年代にイギリスの法定品位となりました。 それ以来1920年まで、イギリスの銀貨は925スターリング材で鋳造されてきた。その後は品位を500に落とし、1947年以降はプルーフ貨幣以外に銀貨は鋳造されなくなったが、イギリスの通貨ポンドの正式名称は現在も pound sterling である。イギリス以外の他のヨーロッパ諸国では、イギリスほど正確に純度の基準を守っていなかったようで、イギリスのSTARLING SILVERは信頼度が高かった。
STARLINGという単語は、「本物」や「信頼できる」というような意味があり、イギリスの銀貨が法定の純度を保っていることから。 また、適切な熱処理を行うと時効硬化性(時間とともに硬さを増す効果)が銀合金中最も顕著であるために、貴族の富の象徴のテーブルウェア(銀食器など)や家具調度品に利用されてきた。現在でも宝飾品に多く利用されている。

パープルの美しいグラスの周りをシードパールが囲んでいます。シードパールは2ミリに満たない小さなパールのこと。当時、インドや中国から輸入され、貴重で高価で神秘的なパールはヴィクトリアン時代、人気のあった素材の一つでした。純度の高いシルバー、シードパール、クリスタルグラスとヴィクトリアン時代の特徴のつまった美しいブローチです。
No B39
Size 1.5×2センチ
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Soldout